富士川楽座(静岡県富士川町)

  近年、鉄道駅に併設という形の道の駅が増えてきているが、
 高速道路のパーキングエリア(PA)を兼ねた駅というのは珍し
 い。ここは、東名自動車道の富士川PAを兼ねた道の駅である。
 4階建ての駅舎には2つの入口があり、一般道(県道富士川身
 延線)からの入口は1階、東名高速からの入口は3階になる。
 もちろん内部は共通で、一般客と高速客の両方とも、全ての施
 設を利用できるようになっている。
  この駅のこだわりポイントは、2つ。まずは、3階にある大きな
 物産館。土産物などが勢揃いで、単に買い物をするというだけで
 も楽しめる。それに加えて、富士川名物の“かっぱ饅頭”の製造
 工程を見学できるようになっているのだ(写真中)。金型に生地を
                        流し込んで、あとは機械で自動的に焼き上げるのだが、機械の

 動きが遅いだけに、ほのぼのとした雰囲気がある。機械生産で
 はあっても、お世辞にも“オートフォーメーション”と呼べるほどの
 ものではない。
  そして、圧巻なのが4階の展望ラウンジ。ここからは、霊峰富士
 の全貌を心ゆくまで眺めることができる(写真下)。ガラス張りの
 屋内展望なので、雨天や強風でも大丈夫。そして、単に富士を
 眺めるだけではなく、眼下に富士川の清流の姿も。目を右へとパ
 ンしてみると、愛鷹山の姿も拝めることができる(写真には写って
 いないが)。富士山を中心とした、スケールの大きな景色を楽しむ
 ことができるのである。
                           この他、各種レストランや「水の紀行館」なども組み込まれてお
 り、ちょっとした立ち寄り観光にピッタリの駅だと言えるだろう。唯
 一難点を挙げるとするならば、国道に面していないということか。
 県道、しかも割とローカルな県道に面しているため、この駅を目的
 地とする以外には訪れる機会がなさそうだ。それでいて高速のPA
 兼用のため、館内は比較的混雑している。便利さはイマイチで、田
 舎ののんびりした情緒もイマイチ。この点を除けばほぼ完璧な駅な
 のだが……。