花街道付知(岐阜県付知町)

    良質な木曽桧の産地である、付知町。しかし、モノがモノであるだけに、
  なかなかアピールが難しいという現実がある。【奈良井木曽の大橋】の場合
  は、一本の橋を作りあげ、観光客に見せて歩かせて触れさせるという手段で
  アピールしていた。こちらは、全く逆の発想で木曽桧のアピールに成功してい
  る。それは、木っ端を無料配布するという方法である。
    そんなもの貰っても困ってしまう、と思う人もいるかもしれないが、もちろん
  ちゃんと利用法がある。湯船に浮かべて、目を閉じるのである。裏木曽の桧
  は香りが強く、たった一片の木っ端を浮かべるだけで、浴室全体に桧の香り
  が充満する。目を閉じれば、ホーローのバスタブは瞬く間に桧の湯船に変身
  するだろう。入浴剤いらずのお風呂の出来上がりである。
    奈良井が視覚で楽しませるのなら、付知は嗅覚で桧を楽しませてくれる。
  そして、持ち帰れるという点が奈良井にはない特典である。
    左の2枚の写真は、いずれも【花街道付知】の近くにある付知峡の景色で
  ある。駅舎の写真がなかったので、こちらの写真で目の保養をしてくださいま
                  せ。特に下の写真は、水の色が恐ろしく綺麗でしょ? これは、決してカメラに
                       フィルターをつけたわけではなく、肉眼でもこのような色に見える。
  ちょっと理科の実験を思わせるような色だ。おそらくは水の性質に何
  らかの特徴があるのだろうが、他の場所では、この色は見た記憶が
  ない。