いんない(大分県宇佐市)

 パソコントラブルによって写真が失われてしまいました。再訪する機会があれば、写真を撮り直してきます。

  国道387号で玖珠町から北上し、宇佐市(旧院内町)との境の峠を越えてなだらかな坂道を下っていくと、右手に「初期型」っぽい道の駅が見えてくる。大分県で8番目ということで、決して古参駅ではないのだが、施設そのものは非常に素朴。周囲の山並み風景とマッチした風情豊かな駅である。
  その最大の特徴は、物産館とレストランの間にあるロビーのような場所に置かれた1つの水槽だ。一見すると、水の中に大きな岩が1つ沈んでいるだけのように思えてしまうのだが、よくよく見れば岩陰に巨大なオオサンショウウオが潜んでいる。そう、この駅では無料で天然記念物のオオサンショウウオが見学できてしまうのである。
  まさに「巨大なオタマジャクシ」とでも言うべき、オオサンショウウオ。ほとんど微動だにせず、わずかに口をパクパクさせることによって、「生きているんだ」と判別できる感じ。ものぐさなのか、それとも恥ずかしがりなのか。しかし、説明書きによると、オオサンショウウオは餌を捕獲するときにはかなり俊敏に動くらしい。なにしろ魚や小動物を食べる肉食動物だから、動けなければ話にならないわけだ。だから、この水槽には手を入れることはできないが、自然界で万が一オオサンショウウオに出会ったとして、うっかり手を差し出そうものならガブッとやられることになる。鋸のような鋭い歯を持っているのが、この水槽でも確認できる。これに噛まれたら、大流血ものだ。
  このような、「5分で観光できる無料の施設」というのは、私が提唱する「最も優れた道の駅のあり方」である。道の駅は巨大な敷地を有する必要などないし、入場料を払ってハコモノ展示を見せる必要もない。一目見ただけでその町の特徴が分かるワンポイントがあること。これこそが最重要なのだと思う。その意味では、この駅は今までに私が訪れた中では宮城県の「大谷海岸」、三重県の「紀宝町ウミガメ公園」と並んで、「日本三大優秀道の駅」と言えると思う。


戻ります。